ご挨拶

バイオストレス研究会 代表世話人
淀井 淳司

京都大学ウイルス研究所 名誉教授
NPO法人JBPA(日本バイオストレス研究振興アライアンス)理事長

今回、天理医療大学の稲本俊・増谷弘先生、関西医科大学の廣田喜一・松尾禎之先生、JBPA[日本バイオストレス研究振興アライアンス]関係の多くの皆様の発案で、京都大学ウイルス研究所をベースにした研究者と支援して下さる皆さんの集い[バイオストレスを考える会]を次世代に継承発展させるバイオストレス研究会が発足致します。

この機会に私達が[バイオストレス]という用語を提唱した経緯を改めて思い返してみました。成人T細胞白血病[ATL]とアレルギー研究の流れの中で発見されたヒトチオレドキシン[ADF:ATL由来因子]をめぐる歴史とも重なります。
[意味の重層化 Stratification]とは何かという試験問題は、高校一年生の時代に歌人でもある国語の恩師から与えられたものでした。私達の用いる用語・概念は、文学・芸術・科学・哲学を問わず重層化して堆積・展開していきます。
[バイオストレス]を巡る世代を越えたヒトの繋がり[垂直・水平]が、この研究会をプラットフォームとして成長発展していくことを期待しています。